★2006,9/17 ブログの前書き?(※読み飛ばし可)
ハイ!今回で9回目を迎えますカツンパロ小説
メガネ竜★スパイ大作戦
ですが、今頃気付いたんですケドはなまる広告会社まだ1日も
経過してないんですよね(笑)
一体どんな時間の流れしてるんだはなまる!?
と不思議でなりませんが、えぇいいつものように書いちゃえ!

 ※今回もつかさちんの挿絵つきですvvv

でわ続きをドウゾ☆↓





「メガネ竜★スパイ大作戦」







第8話「視線の先はー」






−アネゴのコト、好きです−


(黒沢は、上田のコトが好き…)

中丸はしばらくの間その言葉が頭の中をぐるぐる回っていた。
黒沢が好きなんだから、赤西も好きに違いない。
そしてきっと上田も好きになる。
もうシナリオは出来上がってるんだ・・・

「オレの入る隙間なんてー…」

ボソリと呟くとゴツンと後ろから頭を何かで殴られた。
「いてぇ!」と後ろを向くと聖が鉄パイプをブラブラさせていた。

「まだ悩んでんのオマエ?女々しいヤツだなぁ〜そのお友達ってのは!」

「う、うっせー!色々あるんだよオレのダチにもっ」

「せめて話くらいしたら?v」

穏やかな声とは裏腹に何かドス黒いオーラを感じた中丸が
再び後ろを向くと今度は田口が笑顔で立っていた。

「…アレ、田口、上田ハ?」

思わずカタコトになってしまった中丸だが田口の指さす方向を
見るとちょこんとディスクに座って仕事をしている(出来ているのかは謎)
上田の姿が目に入った。この距離なら3人の会話は届かない。

「そうだよオマエ…じゃねえや、オマエのダチ…っあ゛ーややこしい!!
 オレもう一件回ってくっから、後任せた田口!じゃな!」

「えっ!?ちょっと聖…」

キッパリそう言うとアッという間に聖は会社から出て行ってしまった。
こうなると1時間は戻ってこない。今はなまる広告会社に
いるのは中丸、田口、上田、黒沢、亀の5人。
黒沢は社長と何やら話しているようで、上田は仕事に没頭?している。
田口はニコニコしながら小声で中丸に囁いた。

「好きなんでしょ、上田のコトv」

「はいっっっ!??オ、オレが!?バカ言うなよそんなワケないじゃん!」

「そこのノートにそう書いてあるから、ホラ。」

「えっ!?マジで!??ソレはその、えーとなんつーか…!」

机の上のデザイン用ノートに目をやるとぐるぐると円を描いた
線の跡が残っているだけで。中丸は(やられたぁ〜!)と
頭を抱えた。田口にだけはバレたくなかった…と自分のマヌケさ
加減にうんざりした。

「だいじょうぶだよ〜誰にも言わないからv
 むしろオレ応援してるんだよ、心配もしてるし。」

田口のメガネは光のせいか白く光っていて瞳が見えない。
表情は笑っているのだがー 中丸にはその笑顔の裏に何か
あるのではないかと思えてならなかった。

「中丸さ、上ぴーに殴られてソレっきりじゃない。
 ぜんぜん会話してないし、コレじゃあ上ぴーは振り向いて
 くれないよ〜?」

「あ!?そういやそうだ!」

中丸は右頬に手を当て上田に右ストレートをもらった時を
思い出した。我ながら一発KOとは情けない。
しかもソレ以降上田と全く一言も交えてないコトにハッと気付かされた。
急にソワソワしだした中丸を見て田口はニヤリと笑みをこぼした。(怖)

「今ね、上ぴーすっごく機嫌イイんだ。だからコーヒーでも
 持ってってあげたらとっても喜ぶんじゃないかな?v」

「そ、そうなのか?・・・・・」

どうも胡散臭いオーラを感じつつもそれなら願ったりだと
中丸はコーヒーを片手に上田と話をしようと決めた。

…ものの、どうやって声をかけようか悩んだ。

『よ!上田!元気?』

なんか白々しい。もっとこう、ナチュラルにー…



「よ、上田。相変わらずイイメガネしてんな!」

コレが精一杯だった。

「・・・は?」

爽やかに声をかけた中丸に向けられた視線は明らかに
不機嫌を表していて、上田からは怒りのオーラが漂っていた。

(田口のウソつき野郎!機嫌イイって言ってたぢゃん〜!;;)

「あの、コレ、コーヒーでもって思って…」

「なに?嫌がらせ?」

「へっ?」

なぜにコーヒーが嫌がらせなのか??
気付けば何やら上田の身体からコーヒーの香りがする。
しかもよく見ればスーツが濡れているように見える。

(やられたぁ〜!!!)←二度目

思えばいつもPCの前でカタカタやっている田口が、
しかも隣に上田が座ってくれているのになぜわざわざ席を
離れて自分のトコロに来たのかー

中丸は簡単にだが想像した。恐らく田口がまたキーボードを
強く押しすぎてフィギィアが倒れかけてソレをキャッチしようと
手を伸ばしたら机の上にあったコーヒーを上田に向かって
こぼしてしまったーとかたぶんそんなコトだろうと。
もちろん上田は怒って居づらくなった田口は席を立ったー

(いつもそうだ、田口は何か気まずい場所にオレをわざと
 向かわせるんだった!涙)

ソレがたまに入る腹黒スイッチのせいだとしても中丸には
いい迷惑だった。特に今回は相手が相手なだけに質が悪い。


「コーヒー…飲まない?」

「いらない。」

「そっか・・・」

中丸はガックリ肩を落としてその場を立ち去ろうとした。

(グッバイオレー

 アレでも前に進めないー??)






「やっぱ、いる。」

「…え?」

上田は中丸の上着の端を引っ張っていた。

「やっぱ飲む、コーヒー。ちょーだい。」

「え?ま、マジで?!」

パァッと中丸の顔が明るくなる。上田はコーヒーのコトで
腹が立っていたのだが、ソレを持って来た相手が
中丸だと気付くと誤解で一発殴ってしまったコトを思いだしたのだ。
(ちゃんと謝らなければー)というコトも。
上田は急に改まった態度で中丸に向き合った。

「あのさ、殴ってゴメン。オレよくわかんなくてーつい…」

「つい一発やっちゃった?」

「そ、そう。悪いとは思ってる!ケド間に入る中丸も悪いんだからな!」

「オレのせい?(笑)」

中丸は上田と自然に話せているコトが幸せだった。
さっきまで田口を恨んでいたが今はそんなコトはすっかり
頭から忘れ去られていて。

「…いや、オレのせいです、ごめんなさい!」

立ち上がってペコリと頭を下げているその様子が可愛らしくて
中丸は「いや、もうすんだコトだし気にすんなよ」と
笑顔を見せた。それでも上田はまだ気が済まないらしい。

「オレの顔一発殴って。」

「えっ!?」

(バカヤロー!そんなキレイな顔殴れっか!!)

中丸は思いっきり拒否した。

「じゃあいい、オレが自分で殴る。」

「お、おーい!やめ!やめぃ!頼むからやめてくださいっ!!」

今度は中丸が土下座している。
その姿を見た上田は思わずプッと吹いて笑い出してしまった。

「なんで中丸が土下座までするんだよっ(笑)…ヘンなの。」

「オマエがムチャなコトしよーとするからだろっ!」

中丸の顔は半ベソだった。上田はソレが余計おかしくて
「中丸ってヘンなヤツ〜」と笑いまくった。






「ふ〜ん、中丸ってデザイン担当なんだ。」

しばらく落ち着いて話をしてみると上田は中丸を
「はなまるの一人の立派な社員」と認めたようで。(何様!?)
最初ムチャクチャにけなされていたコトを思い出すと
中丸は少しは好感度が上がったかな?と無意識に頬が緩んだ。

(せっかくだし、仕事終わってから一緒に食事にでも
 誘おうかな・・・)

そう思った矢先だった。



「アネゴ。」

不意打ちを食らった気分だった。

「黒沢?なに?」

「今日仕事終わったらオレと一緒に食事しませんか?」

「え?」

振り返ると中丸の後ろに黒沢が立っていてー
中丸は(しまった、出遅れた…)と打ちひしがれた。

しかしココで引き下がるワケにはいかなかった。

「上田!オレも今丁度そう言おうと思ってたんだ。」

「え??」

上田はきょとんとして二人を見たが何処か
居心地の悪さを感じた。
もちろん遠目に見ている亀と田口には2人の間に
火花が散って見えるのは当然のコトで。(中丸が一方的に散らしている/笑)


「どっちについてくかなぁ?」

「さて、どっちかな?ところでさ、田口…」

「なに?賭けならオレ黒沢に賭けるよv」

「そうじゃなくて、最近耳にしたウワサなんだけどさ、
 うちにスパイを送り込んだ会社がいるっていう話。」

「スパイ?はなまる広告会社に?」

「そう。どう思う?」

「どうってー…」

亀の視線はただ一人を見つめていた。
その人本人はソレに気付くコトはなくー




<つづく>





ヤベー!!今度は仁が出てない!!仁カムバァ〜ック!!!(笑)
今回は今まで話せなかった分を取り戻すかのように
ロバ丸トークでしたね!田口のアレ腹黒とかじゃなくて
ただの嫌がらせじゃない??とか思ったアナタ!気のせいデス(笑)
赤西次回絶対出します!!なんとかして!たぶんもう3話くらい
出てないんじゃない?!ギャーごめんなさい仁スキーな方々!(><)
どうしても黒沢になってしまう〜(笑)なんかもうギャグとは
かけ離れたモノになってますが真下はもう気にしないコトに
しました(笑)←お〜い
こんなでも感想待ってますーっ!!!(><)

★2006,9/17のブログより抜粋★













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