ンカ




「あ、あれ取って」

「田口、何か買ってきて」

「美味そー。ちょっと貰うね」


赤西の悪いところ。
それはジャイアニズムなところである。
何かと人に頼り、自分で行動をしようとしない。
兎に角、我儘なのだ。
たまにだったらいいんだけど、最近多いんだよね。
あんな赤西とは関わりたくないんだけどな…。


◇◆◇


あー。
何か今日は機嫌が悪い。
何でも面倒臭くなってくる。
たまに訪れるこのテンション。
そんなときはそっとしておいていたいものだ。

「うーえーだー」
雑誌を読むのに飽きた赤西が俺の名前を呼んだ。
「これで何か買ってきてくれない?」
そう言ってお金を差し出す。
今日は俺かよ…。
しかも機嫌悪いときに…。
俺は赤西の言葉を無視して雑誌を読み始めた。
「ねぇ、聞いてんの?」
無視した俺にちょっとイラッとしたのか、俺が読んでいた雑誌を取り上げた。
「何すんの」
「買ってきてって言ってんの。飲み物でいいから」
「自分で買いに行けばいいじゃん」
「だって外寒いし。ここから出たくないし」
「ちょっとぐらい我慢しやがれ」
本当に我儘だな。
最後の言葉を言い切り、雑誌を取り返してまた読み始めた。

―――グイッ―――
「!?」
突然胸倉を掴まれた。
目の前には赤西。
相当怒ってる。
「何回も言わせんな。買って来いって言ってんの。黙って買いに行けばいいじゃんか」
その言い方に俺の何かが切れた。
「…いい加減にしろよ」
「あ?」
「いい加減にしろって言ったんだよっ」
大声を出してドンッと赤西をつき放つ。
いきなりの行動に周りのメンバーが驚いた。
「何で俺が買いに行かないといけないわけっ!?大人なんだから我慢くらいして自分で買ってこいよっ!!!」
「は?何怒ってんの?馬鹿じゃない?」
「馬鹿はお前だろうがっ!!!俺はお前の奴隷じゃねぇよ!!!」
「じゃあ他の奴に頼めばいいんだろ?」
「だから、自分で行けって言ってんのっ。何回も言っても分からないなんてお前の方が馬鹿だろっ」
その言葉に赤西の怒りが爆発した。
それからは取っ組み合いとは言わないが、赤西と喧嘩した。
他のメンバーが止めに入ったけど、そんなのも関係なく。
怒りが収まったあとの撮影では一言も赤西とは喋らなかった。
撮影が終わっても俺は皆と喋らずにさっさと荷物をまとめて帰った。


◇◆◇


今日は朝からの仕事。
昨日は家に帰って、ちょっと赤西に言いすぎたんじゃないかって後悔をした。
でも、日頃の不満は言えたと思う。
でも、喧嘩し始めたのは俺の方だし、今日は俺から謝ろうと思った。

「…………………………」
「…………………………」
俺の前には赤西。
いつもより早い時間に楽屋に行ったら赤西しかいなかった。
いたはいたけど、まだ一言も喋っていない。
昨日の事で相当怒っているのだろう。
この場はとても気まずい。
やっぱり、俺から謝らないとだめだと心に誓い、口を開こうとした。


「ごめん」


………え?
誤って来たのは赤西の方だった。
顔を見ずに、下を向いて雑誌を読みながら。
「いや、俺の方がどなり始めたんだし。俺の方こそごめん」
「………今度から我儘言わないように頑張るからさ」
「………うん」




それからの赤西は、少しは我儘を言う時があったけど、あのジャイアニズムはなくなりつつあった。
中丸は「あの喧嘩、無駄じゃなかったね」と笑いながら俺に言った。
本当にそう思った。





言いたいことを本当に言えて、



ぶつかり合って、



支え合って。






本当に仲間っていいなと思った。








end.




つばささんより相互記念に小説を書いて頂きましたーっ!!!
小説を頂くのなんて初めてでっ!しかも真下のなんとはなしに言った
ジャイアニズムな仁に怒っちゃうたっちゃんとかよく分からないリク(滅)を
見事素晴らしい小説になさって下さって!!ケンカというネタも初めて書いた
とおっしゃってましたがぜんぜんグッジョブですよっvvv仁のジャイアニズムが見事
再現されてて感動ですっ(笑)キレてもたっちゃんカワイイvvv
リクエストしといてドキドキハラハラしながら読んでいたんですケド、最後
2人で「ごめん」と言うトコにキュンキュンしましたvvv(*´ー`*)v
仲直りしてホッと安心しました^^ゆっちの台詞も好きです〜v
本当に仲間ってイイですよね!!つばささんホントに萌えで素敵な小説
ありがとうございましたぁーvvv家宝にしまふ(>∀<)v
※ホントは文字こんな小さくないです^^;読みにくくなってたらスミマセン!!><














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